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住宅産業にまつわること(1):新築住宅における平均住宅面積・平均建設費・平均坪単価

更新日:2020年6月7日


 

このブログシリーズは、近年の住宅産業への理解と家づくりの参考として頂くことを目的に、各機関・企業の調査結果をもとに独自に分析・考察していきます!


これから住まいの建築を考える方の中には住宅面積とそれに対する建設費、そして住宅にかかわる全費用の相場がわからない方も多いと思います。

この投稿ではそれらをまとめ、個人的に分析してみたいと思います。


近年の一般的な情報をまとめる


下の表は住宅金融支援機構の調査結果を参考に本体建設費用と坪単価それぞれの平均を算出した表になります。


※「2018年度フラット35 注文住宅融資利用者の主要指標」を参考にしています。そのため、フラット35住宅ローン利用者を対象にして算出している情報になります。

※表の中にある本体建設費と建築に関わる合計費用については、以前の投稿(家づくりにまつわること⑧:家づくりに関わる総予算について)に記載していますので参照ください。

※本体工事費、坪単価は外構費、地盤改良費、設計費、各種調査費、各式典費用、登記費用、ローンに関わる費用は除きます。


◉ 調査結果を分析する


表内を確認すると建築床面積は首都圏、関西圏、東海圏、その他地域関わらず、38坪台であることがわかります。個人的には4人家族1世帯で30坪あれば十分快適に過ごせる家ができるイメージがありますが、それを大きく上回った数値です。ハウスメーカーや工務店の描くプランは廊下が多かったり、むやみに個室化するので比較的面積が大きくなる傾向があることが理由にあるかと思います。

続いて坪単価を見ると、全国平均的に安めの結果となっています。

全国平均坪単価70.7万円/坪で家づくりは確かに可能ですが、基本的に総2階であったり、シンプルな計画しかできず、材料も比較的制限が生まれる予算感です。

首都圏では坪単価が比較的高いですが、材料を製造・加工する工場が地方に立地するため輸送費が比較的必要なこと、建物密度の高いエリアの工事は前面道路や近隣の状況によって工事費が余計に必要になりますので、それの結果だと考えます。

従って総評すると、面積が大きい上に単価は安いというハウスメーカーや工務店寄りの面積と金額の関係になっていることがわかります。基本的にそれら以外の完成イメージをお持ちの方はこの面積・金額では納まらないということになります。


家づくりの参考にしていただけたらと思います。

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